【ロッキー・ザ・ファイナル】ドラマ・スポーツ映画

アメリカ 2006年
監督：シルヴェスター・スタローン
主演：シルヴェスター・スタローン   バート・ヤング   アントニオ・ターヴァー   ジェラルディン・ヒューズ   マイロ・ヴィンティミリア   トニー・バートン   A・J・ベンザ   ジェームズ・フランシス・ケリー三世   ルー・ディベラ   マイク・タイソン

かつてボクシング界の栄光の階段をのぼりつめたロッキー・バルボア。しかしリングを去った彼は、愛する妻に先立たれ、息子に敬遠され、地元フィラデルフィアで一人孤独に、現役時代の昔話を語って聞かせる日々を送っていた。そんな中、心の喪失感をぬぐうため再びボクシングを始めることを決意する。すると、ある番組がきっかけで現役ヘビー級チャンピオンとのエキシビション・マッチが企画された。ロッキーは最後の夢に向かい猛トレーニングを積み、遂に大観衆が詰め掛けたリングへと上がっていく……。

「ロッキー・ザ・ファイナル」は、単なるボクシング映画ではありません。これは、過ぎ去った栄光と向き合い、老いと尊厳、そして人生の最終章をいかに生きるかという普遍的なテーマを描いた、感動的な人間ドラマです。ロッキー・バルボアというキャラクターが持つ不屈の精神と、彼が経験してきた人生の重みが、スクリーンからひしひしと伝わってきます。
あるきっかけからロッキーは再びリングに上がることを決意します。この決断は、かつての輝きを取り戻すためだけではありません。それは、彼自身の存在意義、そして人生の集大成としての挑戦なのです。試合のシーンは、単なる肉体的なぶつかり合いを超え、ロッキーの生き様そのものを映し出しています。彼の動きはかつてのような俊敏さはないかもしれませんが、そこには長年の経験と、決して諦めない精神が凝縮されています。