【TAR/ター】ドラマ・音楽映画

アメリカ 2022年
監督∶トッド・フィールド
主演∶ケイト・ブランシェット   ノエミ・メルラン   ニーナ・ホス   ジュリアン・グローヴァー   マーク・ストロング   アラン・コーデュナー   ソフィー・カウアー   シドニー・レモン

世界最高峰のオーケストラの一つであるドイツのベルリン・フィルで、女性として初めて首席指揮者に任命されたリディア・ター。彼女は天才的な能力とそれを上回る努力、類稀なるプロデュース力で、自身を輝けるブランドとして作り上げることに成功する。今や作曲家としても、圧倒的な地位を手にしたターだったが、マーラーの交響曲第5番の演奏と録音のプレッシャーと、新曲の創作に苦しんでいた。そんな時、かつてターが指導した若手指揮者の訃報が入り、ある疑惑をかけられたターは、追いつめられていく──

ケイト・ブランシェット演じる天才指揮者ターの複雑な内面とカリスマ性を、細やかな演技で表現。彼女の存在感が映画を牽引している。
クラシック音楽を題材に、音楽と映像が美しく融合。特にオーケストラの演奏シーンは圧巻。
音楽界を舞台に、現代社会が抱える問題を深く掘り下げている。パワハラ、セクハラ、キャンセルカルチャーなど、様々なテーマが複雑に絡み合う。観る人によって解釈が異なる、奥深い物語。鑑賞後、自分自身と向き合うきっかけになるかもしれません。