【レディ・ガイ】アクション・スリラー映画

アメリカ/カナダ/フランス 2016年
監督∶ウォルター・ヒル
主演∶シガニー・ウィーバー   ミシェル・ロドリゲス   トニー・シャルーブ   アンソニー・ラパリア  ケイトリン・ジェラード   テリー・チェン   ケン・カージンガー   ポール・マクギリオン

凄腕の殺し屋フランク・キッチンは、「お前は敵を作りすぎた」とボスに抹殺されそうになる。銃撃戦で意識を失ったフランクは、見知らぬ安ホテルのベッドで目覚める。全身に巻かれた包帯を取って鏡の前に立った瞬間、彼は驚愕する。そこにいたのは、まぎれもない女。フランクは性転換手術を施されていたのだ。ベッドの脇に置かれたテープレコーダーを再生すると、女の声が。声の主は医者で、手術はフランクへの復讐を意味しているという。大切な《もの》を奪われ、女となった殺し屋は、銃と色気を武器に、復讐に立ち上がる―！

ミシェル・ロドリゲスの熱演、彼女の男と女の両方を演じる演技は、見る人の心を強く引きつけます。彼女の演技力によって、複雑なキャラクターの感情が深く伝わってきます。
復讐劇というシンプルな構造の中に、性同一性や人間関係といったテーマが織り込まれています。予想外の展開もあり、最後まで目が離せません。迫力のあるアクションシーンは、この映画の見どころの一つです。特に、ミシェル・ロドリゲスのアクションは圧巻です。
性転換手術というセンシティブなテーマを扱いながらも、エンターテイメントとして成立させている点が興味深いです。性転換というテーマを扱っていますが、それを深く掘り下げるというよりは、あくまでエンターテイメント作品として楽しむことができるでしょう。
この映画は、アクション映画ファンだけでなく、人間ドラマに興味がある人にもおすすめです。