【セブン・シスターズ】SF・サスペンス映画

アメリカ/フランス/イギリス/ベルギー 2017年
監督：トミー・ウィルコラ
主演：ノオミ・ラパス   グレン・クローズ   ウィレム・デフォー   マーワン・ケンザリ   クリスティアン・ルーベク   ポール・スヴェーレ・ハーゲン

人口過多と飢饉により、1人っ子政策が徹底された近未来。そんな世界に生きる7つ子姉妹は、週1日ずつ社会に出て、各々が共通の1人を演じることで隠れ続けていた。しかしある日、そのサイクルが崩れてしまう。

まずその斬新なアイデアに心を奪われました。一人っ子政策下の近未来を舞台に、七つ子の姉妹がそれぞれ異なる曜日を生きるという、想像力を掻き立てられる設定です。そして、ノオミ・ラパスの演技が本当に素晴らしい！一人七役を見事に演じ分け、それぞれの個性と葛藤を見事に表現しています。彼女の存在感だけでも、この映画を見る価値があると言えるでしょう。
サスペンスフルな展開も見どころの一つです。彼女たちの秘密がバレないように生きる ежедневная борьба や、ある出来事をきっかけに均衡が崩れていく様子は、手に汗握ります。最後まで目が離せない展開で、ハラハラドキドキの連続でした。
SFアクションというジャンルでありながら、姉妹たちの絆やそれぞれの感情が丁寧に描かれている点も印象的でした。過酷な状況下でもお互いを思いやる気持ちや、自由を求める強い意志に心を打たれます。全体として、アイデア、演技、サスペンス、そして人間ドラマの要素が巧みに組み合わさった、見応えのある作品だと感じました。