【キリング・オブ・ケネス・チェンバレン】スリラー映画

アメリカ 2020年
監督∶デイビット・ミデル
主演∶フランキー・フェイソン   エンリコ・ナターレ  アニカ・ノニ・ローズ   スティーブ・オコンネル   ベン・マルテン   アンジェラ・ピール

2011年。双極性障害を患う黒人男性ケネス・チェンバレンは、睡眠中に誤って医療用通報装置を作動させてしまう。そこへやって来た白人警官たちは、何の罪も犯していないチェンバレンに不信感を抱き始める。

実際に起こった事件を題材にした、非常に心を揺さぶられる作品です。
この映画の最大の特徴は、事件発生から結末までをほぼリアルタイムで描いている点です。そのため、観ている間中、息苦しいほどの緊迫感が持続します。
時間の経過とともに、状況が悪化していく様子が克明に描かれており、まるでその場にいるかのような感覚を覚えます。警察と市民の関係、特にマイノリティに対する警察の対応について深く考えさせられる内容です。観る人によって様々な解釈が生まれる作品であり、鑑賞後には、現代社会における問題について議論したくなるかもしれません。