【ゼロ・ダーク・サーティ】アクション・スリラー映画

アメリカ 2012年
監督：キャスリン・ビグロー
主演：ジェイソン・クラーク   レダ・カテブ   ジェシカ・チャステイン   カイル・チャンドラー   ジェニファー・イーリー   ハロルド・ペリノー   ジェレミー・ストロング   J・J・カンデル

華奢で青白く澄んだ瞳が印象的な20代半ばの女性・マヤ。とてもCIA分析官には見えないが、情報収集と分析に天才的な感覚を持ち、一向に手掛かりをつかめないビンラディン捜索チームに抜擢される。捜査は困難を極め、ある日、同僚が自爆テロに巻き込まれて死んでしまう。その日を境に、狂気をはらんだ執念でターゲットの居場所を絞り込んでいくマヤ。ついにマヤは隠れ家を発見するのだが、果たして国家が下す決断とは――。

ビンラディンの居場所を突き止めるまでの地道で困難な情報収集、そして最後の急襲作戦における息詰まるような臨場感は、観る者を引き込みます。
主人公であるCIA分析官マヤの強い信念と執念も印象的です。多くの困難に直面しながらも、決して諦めずに目標を追い続ける彼女の姿は、観る者に深い感銘を与えます。ジェシカ・チャステインの力強い演技も素晴らしく、マヤというキャラクターにリアリティと深みを与えています。また、この映画は単なるアクション映画ではなく、国家の正義とは何か、テロとの戦いにおける倫理とは何かといった、重いテーマも観る者に問いかけます。エンターテイメントとして楽しみながらも、考えさせられる部分も多い作品と言えるでしょう。