【84m2】サスペンス・ミステリー映画

ミステリー・サスペンス映画
画像出典:Netflix
出典:Netflix

【84m²】

詳細

韓国 2025年
監督:キム・テジュン
主演:カン・ハヌル   ヨム・ヘラン   ソ・ヒョヌ

ストーリー

自分の家を持つために全てを投げ打ち、84㎡のマンションを購入した男が、他の部屋から聞こえてくる不可解な音に悩まされるミステリーサスペンス。主人公ウソンは、すべての貯金を下ろし、投資やローンを活用し、母親のニンニク畑の持ち分まで手放して、自分の家を持つという人生の夢を叶える。しかし現実は厳しく、高い金利での返済に追われ、他の部屋から聞こえる音や遭遇する他の住人とのやりとりで神経をすり減らすことに…。

映画『84m²』予告編 – Netflix
感想

『84m²』というタイトルそのものが、この映画の興味深い入り口です。具体的な広さを示すこの数字は、物語の舞台となる場所の物理的なサイズであると同時に、登場人物たちの心の状態や関係性の「広さ」や「狭さ」、あるいは彼らが直面する状況の「閉塞感」を暗示しているようにも感じられます。この限られた空間の中で、何が生まれ、何が変化し、そして何が失われていくのか。タイトルからすでに、観る者の想像力を刺激する仕掛けが施されています。
この映画において、「空間」は単なる背景ではありません。それは、登場人物たちの心理状態を映し出し、物語の進行に深く関わる重要な要素として機能しています。部屋の配置、置かれた家具、窓から差し込む光の陰影、そして外から聞こえてくるであろうわずかな音まで、細部に意識を向けることで、より深い没入感が得られるはずです。監督がこの空間を通して何を語りかけようとしているのか、また登場人物たちがこの場所でどのような経験をし、いかに変化していくのか、といった視点を持つことで、鑑賞体験は格段に豊かなものになるでしょう。まるで空間自体が、登場人物たちの感情の揺れ動きを共有しているかのように感じられるかもしれません。

4.0
出典:Netflix

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