【マン・オブ・スティール】SF・アクション映画

アメリカ 2013年
監督：ザック・スナイダー
主演：ヘンリー・カヴィル   エイミー・アダムス   マイケル・シャノン   ケヴィン・コスナー   ダイアン・レイン   ローレンス・フィッシュバーン   アンチュ・トラウェ  アイェレット・ゾラー

幼い頃から超人的な力を持つ少年、クラーク・ケント。彼は親との約束でその特別な力を封印し、孤独な少年時代を過ごした。成長し、クラークを守ろうとして死んだ父の「使命を突き止めろ」という教えに導かれて放浪の旅に出た彼は、遂に自分の真実を知る。

ザック・スナイダー監督が手掛けたこの作品は、誰もが知るスーパーヒーロー、スーパーマンの新たなオリジンストーリーを描いています。従来のスーパーマンのイメージとは一線を画し、より現代的で、そしてリアルな視点からクラーク・ケントがスーパーマンになるまでの道のりを描いています。
まず目を引くのは、その映像の迫力です。圧倒的なスケールで描かれるクリプトン星の描写から始まり、地球でのスーパーマンの能力の片鱗が見えるシーン、そして後半のスペクタクルなアクションシーンまで、まさに息をのむような映像体験が待っています。特に、超人同士の戦いがどのように描かれるのか、そのスケール感は必見です。
物語の核となるのは、主人公クラーク・ケントのアイデンティティを巡る葛藤です。自分が何者なのか、なぜ特別な力を持っているのか、その力をどう使うべきなのか。幼少期から青年期にかけて、彼が抱える孤独や重圧、そして自分の運命を受け入れていく過程が丁寧に描かれています。単なる勧善懲悪のヒーロー物語ではなく、一人の人間（しかし超人）としての内面的な成長が深く掘り下げられています。