【八つ墓村】サスペンス映画

ミステリー・サスペンス映画
像画出典:Prime video
出典:Prime video

【八つ墓村】

詳細

日本 1996年
監督:市川崑
主演:豊川悦司   浅野ゆう子   高橋和也   喜多嶋舞   岸田今日子   宅麻伸   岸部一徳   萬田久子   加藤武   白石加代子   神山繁   吉田日出子   石倉三郎   石橋蓮司   西村まさ彦   うじきつよし   井川比佐志   今井雅之   小林昭二   織本順吉   大沢さやか   横山通乃   川崎博司

ストーリー

昭和24年、母を失いひとり身となった寺田辰弥は、突如資産家・田治見要蔵の遺児であることを知らされる。当の村を訪れた辰弥は、田治見家の後継ぎになるように言われる。そんな彼に地元の老婆が、辰弥がこの村に入ると八つ墓明神の祟りがあると言い放つ。

映画【八つ墓村】予告編
感想

この映画は、横溝正史の傑作ミステリを原作としており、そのおどろおどろしい雰囲気と、複雑に絡み合う人間関係が非常に印象的です。
まず、特筆すべきは、村全体を覆う閉鎖的で因習的な空気感の表現でしょう。一歩足を踏み入れただけで、よそ者には理解しがたい歴史と秘密がそこにある、そんなゾクゾクするような感覚を覚えます。映像や音楽がこの雰囲気をさらに際立たせていて、観客はまるで村の中に迷い込んだかのような気分になります。
そして、事件の根底にある「祟り」や「因縁」といった要素が、単なる殺人事件に留まらない、より深い恐怖と悲劇性を与えています。登場人物たちの業や葛藤が丁寧に描かれており、それぞれのキャラクターが抱える闇が物語に深みを与えています。
ミステリとしての側面ももちろん楽しめますが、それ以上に人間の情念や欲望、そして運命に翻弄される姿が克明に描かれている点が、この映画の大きな魅力だと感じました。
「金田一耕助」シリーズがお好きな方や、日本的なじめじめとした怪奇・ミステリがお好きな方には特におすすめです。派手なアクションがあるわけではありませんが、じっくりと物語の世界に浸りたい方には満足いただける一本だと思います。

4.5
出典:Prime video

コメント

タイトルとURLをコピーしました