【アウトロー】アクション・スリラー映画

アメリカ 2012年
監督：クリストファー・マッカリー
主演：トム・クルーズ   ロザムンド・パイク   リチャード・ジェンキンス   デヴィッド・オイェロウォ   ヴェルナー・ヘルツォーク   ジェイ・コートニー   ウラジーミル・シゾフ   ジョセフ・シコラ   マイケル・レイモンド=ジェームズ   アレクシア・ファスト   ジョシュ・ヘルマン   ロバート・デュヴァル

白昼の川沿い、対岸から6発の銃弾が発射され、5人が殺された。元米軍スナイパーのバーが逮捕されるが、「ジャック・リーチャーを呼べ」というメモを残して意識不明に。バーの弁護士・ヘレンと共に事件を捜査するうち、リーチャーは真の巨悪の尻尾をつかむ。

『アウトロー』は、リー・チャイルドの小説『ジャック・リーチャー』シリーズを原作とする、トム・クルーズ主演のハードボイルド・アクションスリラーです。元米軍の敏腕捜査官ジャック・リーチャーが、ある銃乱射事件の裏に潜む巨大な陰謀に立ち向かう物語が描かれています。
この映画の最大の魅力は、なんといってもトム・クルーズが演じるジャック・リーチャーのキャラクターでしょう。原作のリーチャーは身長195cm、体重110kgという巨漢ですが、クルーズは自身の持つスマートでシャープなイメージを活かし、「頭脳明晰で、鋭い洞察力を持つ孤高のヒーロー」という新たなリーチャー像を確立しています。
ストーリーは、単純なアクション映画に留まらず、ミステリー要素が巧みに織り交ぜられています。事件の真相に迫っていくリーチャーの推理は観客を引き込み、先の読めない展開が続きます。特に、容疑者である元スナイパーの弁護士ヘレン（ロザムンド・パイク）とのバディ関係も物語に深みを与えています。
アクションシーンは、派手なカーチェイスや格闘シーンが満載ですが、それらが単なる見せ場ではなく、物語の重要な要素として機能している点が特徴です。クルーズ自身がスタントをこなしているというだけあって、生々しく、リアリティのある迫力満点のアクションを楽しむことができます。