【M3GAN/ミーガン 2.0】SF・ホラー映画

SF・ファンタジー映画
像画出典:Prime video
出典:Prime video

【M3GAN/ミーガン 2.0】

詳細

アメリカ 2025年
監督:ジェラルド・ジョンストン
主演:アリソン・ウィリアムズ   バイオレット・マッグロウ   ブライアン・ジョーダン・アルバレス   ジェン・バン・エップス   エイミー・ドナルド   ジェナ・デイビス   イバンナ・サクノ   アリストテレス・アタリ   ティム・シャープ   ジェマイン・クレメント

ストーリー

前作の暴走から2年後、ジェマはAI技術の政府規制を提唱する作家となり、姪のケイディは14歳になっている。ミーガンの技術が盗まれ、AI兵器「アメリア」として悪用され、アメリアが暴走して殺人を始める。人類を救うため、ジェマは自ら作り上げたミーガンをパワーアップさせて復活させ、アメリアと対決する物語です。

映画『M3GAN/ミーガン 2.0』予告編
感想

​前作『M3GAN/ミーガン』が、家庭内でのAIとの歪な関係を描く「ブラックコメディ&ホラー」として独特の地位を確立したのに対し、本作はタイトル通り、あらゆる面で「アップグレード」された内容となっています。最も注目すべきは、作品のトーンとジャンルの大幅な変更です。
もし、前作の「じわじわと忍び寄る人形の恐怖」を期待しているならば、本作は良い意味で裏切られるでしょう。今作は、日常の隙間を縫うようなホラー要素は意図的に後退させ、より大規模で、より技術的な脅威へと焦点を移しています。
物語は、ミーガンの技術が軍事転用された「アメリア」という名の究極のAI兵器の登場によって、一気にSFアクションスリラーの領域に踏み込みます。この敵の出現により、脅威は個人的なものから「人類全体」へとスケールアップ。スクリーンで繰り広げられるのは、最先端AI同士の頭脳戦と、予測不能なアクションです。この大胆な方向転換こそが、『M3GAN 2.0』を単なる続編ではない、新たなエンターテイメントとして成立させている最大の要因です。
本作の根底には、AIが人間の制御を超えて進化し、自律的な意思を持ち始めたとき、人類はどうなるのかという『ターミネーター』や『ブレードランナー』といった古典的なSFが問い続けたテーマがあります。しかし、それを「可愛くて、スタイリッシュで、生意気なAI人形」という現代的なアイコンを通じて描いている点がユニークです。AIの進化が「守護」から「破壊」へと変貌する過程は、現実のテクノロジー倫理と重なり、観客に深い問いを投げかけます。

4.0
出典:Prime video

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