【エイリアン:コヴェナント】SF・ホラー映画

SF・ファンタジー映画
像画出典:Prime video
出典:Prime video

【エイリアン:コヴェナント】

詳細

アメリカ 2017年
監督:リドリー・スコット
主演:マイケル・ファスベンダー   キャサリン・ウォーターストン   ジェームズ・フランコ   ノオミ・ラパス   ガイ・ピアース   ビリー・クラダップ   キャリー・ヘルナンデス   カルメン・イジョゴ   ダニー・マクブライド   デミアン・ビチル   エイミー・サイメッツ   ジャシー・スモレット

ストーリー

人類の植民地を探す宇宙船コヴェナント号
聡明な女性主人公ダニエルズらが降り立った星には……。“宇宙の楽園”が恐るべき真の姿を現したとき、私たちはかつてない驚きと衝撃に満ちた新たな神話の目撃者となる!

映画『エイリアン:コヴェナント』予告編
感想

『エイリアン:コヴェナント』は、リドリー・スコット監督が描く「エイリアン」シリーズの前日譚をさらに深く掘り下げた作品です。単なるホラーやクリーチャーパニックに留まらず、生命の起源や創造主、そして人工知能(アンドロイド)の存在意義といった、哲学的で根源的なテーマを色濃く追求しています。
前作『プロメテウス』の要素を受け継ぎつつ、待ち望まれたシリーズの原点であるゼノモーフ(エイリアン)の恐怖とデザイン美学に立ち戻った印象です。序盤は宇宙船内や未知の惑星の映像美が非常に優れており、SF作品としてのクオリティは抜群です。特に惑星の描写や、船内の美術レベルは高く、正統派SFの雰囲気を味わえます。
ただし、純粋なホラー・サスペンスを期待すると、一部で展開の中だるみを感じるかもしれません。これは、アンドロイドであるデヴィッド(マイケル・ファスベンダーの演技が光ります)の内面的な掘り下げや、物語の根幹に関わる独自の解釈に割かれる時間が長いためです。彼が牽引する知的な恐怖は魅力的ですが、従来の「エイリアン」的な肉体的・直感的な恐怖を求めるファンにとっては、やや毛色が違うと感じる可能性もあります。
主人公を含むクルーたちの危機管理能力や行動原理に対して、疑問やツッコミどころを感じるシーンも少なくなく、人によってはシナリオの運び方に不満が残るかもしれません。しかし、その上で、終盤の閉鎖空間でのバトルや、ギーガーのデザインを継承した美しくも恐ろしいクリーチャーの活躍は、間違いなくシリーズファンを熱狂させる迫力を持っています。

4.0
出典:Prime video

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