出典:Prime video
【シベリアン・スナイパー】
ロシア 2021年
監督:ドミトリー・コルツォフ
主演:アイタル・ステパノフ アレクサンダー・カザンツェフ Daniil Zhuravlev ドミトリー・コルツォフ Oganes Grigoryan
第二次大戦下の1943年秋、ソ連軍とドイツ軍が対峙する最前線。ソ連軍の塹壕では、ドイツ軍が誇る凄腕スナイパーの狙撃によって苦しめられていた。そんな中、補充兵の一団が、ドイツ軍戦闘機の機銃掃射を受ける。補充兵のほとんどが死傷する中、一人の兵士がスコープなしのライフルを手に取り、冷静な射撃で戦闘機を撃退する。その兵士エゴールはシベリアで暮らす少数民族ヤクート人のハンターだ。エゴールの射撃の腕を見込んだ部隊の司令官ロボダ中尉は部隊専任の狙撃手として起用し、ドイツ兵を次々と狙撃して実績を上げていく。一方、エゴールが撃墜した戦闘機の情報から近い内にドイツ軍の大規模な攻撃があると推測した司令部は、偵察部隊と、部隊の支援でエゴールを敵陣地に潜入して情報収集する任務を下す。敵陣に潜入した偵察部隊とエゴールだったが、ドイツ軍の待ち伏せ攻撃に遭い部隊は全滅、エゴールは捕まってしまう…。
映画『シベリアン・スナイパー』は、第二次世界大戦下のソ連を舞台に、実話をベースにした物語を描いています。派手な戦闘シーンよりも、極限状態での心理描写や、一発の銃弾が持つ重みを静かに描き出す作風が特徴です。
戦闘描写は、大作映画のような大掛かりなものではなく、少ない予算の中で工夫された静かな緊迫感が漂います。本来、緊迫するはずのスナイパー同士の対決も、良くも悪くも淡々としており、その「素人くささ」がかえって現実味を感じさせるという意見もあります。
ソ連側の視点で描かれる戦争映画という点も新鮮で、その独特の空気感や世界観を楽しめるでしょう。しかし、邦題から期待されるような、激しい狙撃手同士の対決をメインに期待すると、肩透かしを食らうかもしれません。派手さはありませんが、時間と心にゆとりがある時に、じっくりと作品の持つ独特な「大味感」や、誰かとツッコミを入れながら楽しむのがおすすめ、という声もあります。全体的にチープさやB級感を感じさせつつも、それが逆に愛されている、不思議な魅力を持つ作品と言えるでしょう。

出典:Prime video





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