【銀河ヒッチハイク・ガイド】SF・コメディー映画

SF・ファンタジー映画
像画出典:Prime video
出典:Prime video

【銀河ヒッチハイク・ガイド】

詳細

アメリカ/イギリス 2005年
監督:ガース・ジェニングス
主演:マーティン・フリーマン   サム・ロックウェル   モス・デフ   ズーイー・デシャネル   ビル・ナイ   ジョン・マルコヴィッチ   ワーウィック・デイヴィス   アンナ・チャンセラー   ケリー・マクドナルド   アラン・リックマン   ヘレン・ミレン

ストーリー

ダグラス・アダムスによる世界的ベストセラーSF小説が原作。突然現れた宇宙船が地球へ攻撃したことにより、最後の地球人となったアーサーは宇宙でサバイブするための「銀河ヒッチハイク・ガイド」を手にし、旅するコメディ。

映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』予告編
感想

映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』は、イギリスの作家ダグラス・アダムズによる伝説的なSFコメディ小説を原作としており、その独特なユーモアと哲学的な視点が見事に映像化されています。
物語は、地球が宇宙の超空間バイパス建設のために爆破される直前、主人公のアーサー・デントが友人の宇宙人フォード・プリーフェクトと共に地球を脱出するところから始まります。そこから、彼は「銀河ヒッチハイク・ガイド」という電子ブックを頼りに、予測不能な銀河系を旅することになります。この映画の魅力は、その次から次へと繰り広げられるシュールで不条理な出来事の連鎖にあります。地球の消滅という壮大な悲劇を、どこか間が抜けたコメディとして描き出すセンスは、まさに原作の核を捉えています。
アーサーをはじめ、二つの頭を持つ銀河大統領ザフォド・ビーブルブロックス、極度のうつ病を抱えるロボットのマーヴィン、そして地球上でアーサーが恋した女性トリリアンなど、登場するキャラクターたちは皆、強烈な個性を放っています。特に、マーヴィンの厭世的なセリフの数々は、観客の笑いを誘いつつも、存在や宇宙の真理といった重いテーマを逆説的に示唆しています。彼らのやり取りは、観客に人生や宇宙の意味について、深く考えさせるきっかけを与えてくれるでしょう。
ビジュアル面でも、映画は非常に凝っています。宇宙船や惑星のデザインは、原作の奇抜な世界観を忠実に再現しつつ、現代的なCG技術で見事に構築されています。「ガイド」の説明がアニメーションで挿入される演出は、原作の形式を取り入れつつ、視覚的にも楽しめる工夫がされています。この映画は、SFの枠を超えて、コメディ、ロードムービー、そして哲学的な問いかけが融合した、非常に珍しい作品です。

4.2
出典:Prime video

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