【ディープ・ブルー】アクション・スリラー映画

アメリカ 1999年
監督：レニー・ハーリン
主演：トーマス・ジェーン   サフロン・バロウズ   サミュエル・L・ジャクソン   LL・クール・J   ジャクリーン・マッケンジー   マイケル・ラパポート   ステラン・スカルスガルド  アイダ・タートゥーロ   ダニエル・レイ   ブレント・ローム

太平洋上に建造された、海洋医学研究施設(アクアティカ)。そこでは、凶暴なマコシャーク(青鮫)の脳組織から新薬を製造する研究を行っていたのだが、研究を急いだスーザン博士が鮫のDNAを操作したために、サメは巨大化し、高度な知識を持つ新種と化してしまったのだ！

この映画の魅力は、閉鎖された空間での極限状態における人間模様の描写です。逃げ場のない施設の中で、登場人物たちが直面する絶望感、そして互いの信頼や裏切りが交錯する様は、観客の心に深く刺さります。特に、サメの予測不能な行動と、それに立ち向かう人間たちの知恵比べは、息をのむような緊迫感を最初から最後まで維持します。
また、視覚効果のクオリティも高く、深海の不気味な雰囲気と、サメの迫力ある姿がスクリーンいっぱいに描かれています。それは単なる恐怖だけでなく、生命の進化と人間の傲慢さという、より深いテーマを観客に問いかけます。
『ディープブルー』は、単にサメに襲われるという表面的な恐怖だけでなく、人間の科学技術がもたらす危険性、そして自然の力に対する畏怖を再認識させてくれる作品です。一度見たら忘れられない、強烈なインパクトを残すこと間違いなしです。