【シンクロナイズドモンスター】SF・コメディー映画

SF・ファンタジー映画
像画出典:Prime video
出典:映画.com

【シンクロナイズドモンスター】

詳細

カナダ 2016年
監督:ナチョ・ビガロンド
主演:アン・ハサウェイ   ジェイソン・サダイキス   ダン・スティーヴンス   オースティン・ストウェル   ティム・ブレイク・ネルソン   アガム・ダーシ   ルキヤ・バーナード

ストーリー

ニューヨークで職を失い、毎晩のように酒に酔って暴走した挙句、同棲中の彼氏に追い出されてしまったグロリア。すべてを失った彼女は生まれ育った故郷の田舎町に帰ってくる。その一方、韓国ソウルで謎の大怪獣が出現したというニュースが世間を騒がせていた。テレビに映し出された怪獣の映像を見たグロリアは、ある異変に気づく。それは自分の動作が巨大怪獣の動きと見事にシンクロしているという驚きの事実だった。舞い上がったグロリアは、怪獣を操り世界を混乱に陥れるが……。

映画『シンクロナイズドモンスター』予告編
感想

『シンクロナイズド モンスター』は、怪獣映画という枠に収まらない、非常にユニークで異色の作品です。主人公のダメウーマン、グロリア(アン・ハサウェイ)が、遠く離れた韓国ソウルに出現した巨大怪獣と自分の動きがシンクロしていることに気づくという、斬新かつ強烈なアイデアが最大の魅力。この設定が、単なるSFパニックではなく、グロリアの個人的な問題や人間関係のドラマと絡み合い、予想外の展開を見せます。
​特に、グロリアを演じるアン・ハサウェイが、今までのイメージとは異なる、だらしなくもどこか憎めないキャラクターを生き生きと演じており、物語に深みを与えています。彼女の内面的な葛藤や成長が、怪獣という巨大な存在を通して描かれるため、観客は感情移入しやすいでしょう。
一方で、怪獣やロボットといったSF的な要素は、人間ドラマや現代社会への風刺を描くための「比喩」や「装置」としての側面が強く、純粋な大怪獣バトルを期待すると肩透かしを食らうかもしれません。この点が、本作が賛否両論を呼ぶ理由でもあります。
しかし、そのちぐはぐで、ある意味哲学的なテーマ性こそが、本作を記憶に残る一本にしています。鑑賞後には、設定の謎や監督の意図について、あれこれ考察したくなること間違いなし。常識にとらわれない、一風変わった作品を求めている方には特におすすめです。

3.8
出典:映画.com

コメント

タイトルとURLをコピーしました