出典:Prime video
【ナチス・バスターズ】
ロシア 2020年
監督:アンドレイ・ボガティレフ
主演:アレクセイ・シェフチェンコフ ウラディミール・ゴスチューキン ユーリー・ボリソフ オレグ・バシリコフ ポリーナ・チェルニショワ ヴォルフガング・チェルニー ミクハイル・ゴレボイ パベル・アブラメンコフ コンスタンティン・シモノフ ブヤチェスラフ・シクハリフ ポール・オルリヤンスキー ミクハイル・メリン
1941年の冬。ソ連に侵攻したドイツ軍兵士の間で、ある噂が広がっていた。それは謎のソ連狙撃兵が、ドイツ兵を次々と射殺しているらしい、というものだった。ドイツ兵はその正体不明の死神を《赤い亡霊》と呼び、いつ狙撃されるか分からない恐怖に怯えるようになっていた……。その頃、部隊とはぐれてしまった5人のソ連兵たちは誰もいない寒村にたどり着き休息を取ろうとしたところ、ブラウン大尉率いるドイツ軍部隊が村に現れる。敵に捕まってしまった味方を救出するため、5人は戦闘を決意。激戦を繰り広げるが、多勢に無勢で全滅の危機に陥る。その時、どこからともなく飛来した銃弾が、次々とドイツ兵を倒してゆく。それは謎のスナイパー、《赤い亡霊》が放ったものだった……。
「ナチス・バスターズ」は、第二次世界大戦下の独ソ戦を舞台にしたロシアの戦争アクション映画ですが、単なる「戦争映画」という枠を超えた、西部劇やヒーローものの要素を巧みに取り入れた異色の快作です。
この映画の最大の魅力は、その独特なトーンと、登場人物たちの泥臭い人間ドラマにあります。舞台は1941年冬の極寒のソ連。モスクワ目前で戦線が膠着する中、ドイツ兵の間では「赤い亡霊」と呼ばれる正体不明のソ連の凄腕スナイパーの噂が広まっています。この「赤い亡霊」の存在が、全編を通じてサスペンスとロマンを醸し出す、この作品の核となっています。
物語の主軸となるのは、部隊からはぐれた5人のソ連兵たち。彼らが、無人の寒村で休息を取ろうとした矢先、運悪くドイツ軍の部隊と遭遇してしまいます。多勢に無勢の絶体絶命の状況で、彼らは捕らわれた仲間を救うため、そして生き残るために戦いを決意します。
本作が面白いのは、シリアスな歴史的背景を持ちながらも、重苦しい戦争の悲惨さを描くよりも、エンターテイメントとしての面白さを追求している点です。
西部劇的なノリ: 広大な雪原を背景にした構図や、緊迫した一騎討ちのシーンなどは、どこかマカロニ・ウェスタンを彷彿とさせます。音楽もその雰囲気を盛り上げ、独特のリズムを生み出しています。

出典:Prime video





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