【ファイアー・ブレイク 炎の大救出】アクション映画

アクション映画
像画出典:Prime video
出典:映画.com

【ファイアー・ブレイク 炎の大救出】

詳細

ロシア 2020年
監督:アレクセイ・ニジニ
主演:コンスタンチン・ハベンスキー   イワン・ヤンコフスキー   スターシャ・ミロスラフスカヤ

ストーリー

大規模な山林火災が発生。消防隊は山に囲まれた村へ救助に向かうが、炎は手前まで迫り、救助ヘリを待つ時間は残されていなかった…。VFXを駆使して描かれるディザスタームービー!

映画『ファイアー・ブレイク 炎の大救出』予告編
感想

ロシアで製作された映画『ファイアー・ブレイク 炎の大救出』(原題:Огонь / Ogon)は、森林火災に立ち向かう空中森林保護隊の死闘を描いた、非常に熱量の高い人間ドラマです。
​本作の最大の特徴は、映像における「本物感」です。実際の森林火災の映像や、本物の航空機・ヘリコプターを使用した撮影が行われており、CGだけでは出せない重厚な迫力が全編を支配しています。
単に燃えているだけでなく、風を操り、逃げ道を塞ぎ、まるで意志を持っているかのように襲いかかる自然の脅威が恐ろしいほど克明に描かれています。
設定こそ王道ですが、キャラクター一人ひとりの背景が丁寧に描かれています。家族、恋人、そして守るべき村人たち。「なぜ彼らは命を懸けるのか」という問いに対し、言葉ではなく行動で示す姿には、かつての『アルマゲドン』のような熱い魂を感じます。
最初は観客をイライラさせるほど「チャラい」新人が、極限状態の中でどのように変貌していくのか。この教育的・成長物語としての側面が、物語に起伏を与えています。
本作が単なるヒーロー映画ではないのは、「全員を助けることはできないかもしれない」という絶望的な状況を突きつけてくる点です。
迫りくる火砕流のような炎の中で、誰を先に逃がすのか、何を犠牲にするのか。消防士たちが直面する「究極の選択」が非常に重く、観客も共に苦渋の決断を迫られるような緊張感が続きます。後半、子どもたちを守るために展開されるアクションと自己犠牲のドラマは、涙なしには観られません。
巨大な水槽を備えた飛行艇や、森の中を突き進む特殊車両など、ロシア製メカニックが機能美を放ちながら活躍します。これらの「道具」が単なる背景ではなく、彼らの唯一の武器として頼もしく描かれているのも、ガジェット好きにはたまらないポイントです。
「派手なアクションが観たい」という期待を裏切らない一方で、観終わった後には「本物のヒーローとは何か」を深く考えさせられる余韻が残ります。

4.0
出典:映画.com

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