【バレリーナ:The World of John Wick】アクション映画

アクション映画
像画出典:Prime video
出典:映画.com

【バレリーナ:The World of John Wick】

詳細

アメリカ 2025年
監督:レン・ワイズマン
主演:アナ・デ・アルマス   アンジェリカ・ヒューストン   ガブリエル・バーン   ノーマン・リーダス   イアン・マクシェーン   キアヌ・リーヴス   ランス・レディック   カタリーナ・サンディノ・モレノ

ストーリー

 孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成するロシア系犯罪組織:ルスカ・ロマ。裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。しかし、裏社会の掟を破った彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…。

映画『バレリーナ:The World of John Wick』予告編
感想

本作の最大の功績は、主演のアナ・デ・アルマスを「新たな殺し屋」として完全に定着させたことでしょう。
彼女が演じるイヴは、『ジョン・ウィック:パラベラム』で示唆された暗殺者養成機関「ルスカ・ロマ」のバレリーナです。これまでのシリーズにおけるキアヌ・リーブスの「重厚で無骨なガン・フー」とは対照的に、彼女のアクションはバレエのしなやかさと、文字通り「身を削るような」泥臭さが共存しています。
ただ強いだけでなく、傷つき、喘ぎながらも標的に食らいつく彼女の姿には、本家シリーズが持つ「痛み」の美学がしっかりと継承されています。
​本作は、ジョン・ウィックの世界を横に広げる役割を完璧に果たしています。
ジョン・ウィックのルーツでもある組織の、より残酷でストイックな規律が描かれます。
お馴染みのコンチネンタル・ホテルも登場しますが、主人公が「部外者」に近い立場であるため、あの場所がいかに異質で危険なルールの上に成り立っているかが新鮮な視点で描かれています。
伝説の殺し屋ジョン・ウィックが「完成された嵐」だとしたら、今作の主人公は「今まさに生まれようとしている嵐」です。その未完成ゆえの危うさが、観客を飽きさせません。
バレリーナという設定を活かし、戦闘シーンがまるで残酷なダンスの振り付けのように展開される瞬間があり、視覚的な快感が凄まじいです。また、お馴染みのキャラクターたちが「顔を見せる」以上の役割で物語に絡んでくる点も、ファンへの最高のファンサービスと言えるでしょう。
『バレリーナ』は、ジョン・ウィックという巨大な太陽の周りを回る惑星のひとつではなく、自ら光を放つ独立したアクション大作として成立しています。
「ジョン・ウィックがいなければ成立しない世界」を描きながらも、「彼女自身の物語」として完結させるバランス感覚が見事です。シリーズを未見の人でもアクション映画として十分に楽しめますが、シリーズを追ってきた人にとっては、あの裏社会のパズルがまたひとつ埋まるような、深い満足感を得られるはずです。

4.3
出典:映画.com

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