出典:映画.com
【トータル・リコール】
アメリカ 2012年
監督:レン・ワイズマン
主演:コリン・ファレル ケイト・ベッキンセイル ジェシカ・ビール ブライアン・クランストン ボキーム・ウッドバイン ビル・ナイ ジョン・チョー ウィル・ユン・リー ミルトン・バーンズ ジェームズ・マッゴーワン
富裕層と貧困層の格差が極限化した近未来。工員のクエイドは、自身が望む記憶を脳内に移植するリコール社を訪れる。スパイの記憶を楽しもうとするが、そこを警官隊が急襲。突如、圧倒的戦闘能力を発揮して彼らを倒したクエイドは、自身の思わぬ正体を知る。
2012年版『トータル・リコール』は、1990年のシュワルツェネッガー版とは異なるアプローチで描かれた、視覚的な没入感の強いSFアクション映画です。
本作の最大の魅力は、徹底的に作り込まれた近未来のビジュアルです。地球の裏側を結ぶ巨大エレベーター「フォール」や、過密都市の入り組んだ構造は圧巻。雨の降るアジア的なスラム街と、清潔で幾何学的な富裕層エリアの対比が、格差社会の残酷さを雄弁に物語っています。
物語は中盤からノンストップのアクションへと変貌します。重力を自在に操るエレベーター内での戦闘や、空飛ぶ車によるカーチェイスなど、現代のCGI技術を駆使したダイナミックな演出が見どころです。主人公クエイドが「自分は何者なのか」という疑念を抱きながらも、超人的な身体能力を覚醒させていく過程にはカタルシスがあります。
原作の「何が現実で何が夢か」というテーマは引き継がれていますが、今作はよりスリリングなサスペンス要素が強まっています。特にケイト・ベッキンセイル演じる妻ローリーの執拗な追跡は、ターミネーターのような絶望感を与え、物語に緊張感を持続させています。
オリジナルのファンにはお馴染みの「あのキャラクター」やガジェットのオマージュも隠されており、新旧の対比を楽しむこともできます。SF映画として完成度の高い映像美を求めている方には、特におすすめの一本です。

出典:映画.com





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