【ハンナ】アクション映画

アメリカ 2011年
監督：ジョー・ライト
主演：シアーシャ・ローナン   エリック・バナ   ヴィッキー・クリープス   ケイト・ブランシェット   パリ・アロースミス   ジョン・マクミラン   トム・ホランダー

フィンランドの山奥で、元CIA工作員の父に人知れず育てられた少女・ハンナ。叩き込まれた戦闘スキルはすでに父を超え、ついに外の世界へと旅立つ。そんなハンナをCIA捜査官のマリッサが追い、戦いの中で彼女は自身の卓越した身体能力の秘密を知る…。

フィンランドので人里離れた山奥で、元CIA工作員の父に特殊な訓練を受けて育った少女「ハンナ」という設定が非常にユニークです。彼女が初めて外の世界に触れることで生まれる葛藤や驚きが、物語に深みを与えています。
迫力満点のアクションシーンは、この映画の大きな見どころの一つです。単なる暴力ではなく、 choreographedされた美しい動きが多く、非常に洗練されています。特にハンナの身体能力の高さが際立つシーンは圧巻です。
ハンナを追う者たちとの攻防が、観客をハラハラドキドキさせます。何が真実で、誰が味方なのか、最後まで目が離せない展開が続きます。
表面的なアクション映画に見えながらも、家族の絆、自己探求、そして「自分とは何か」という普遍的なテーマが根底に流れています。ハンナが成長していく過程で、これらのテーマが丁寧に描かれています。
監督のジョー・ライトならではの、どこか幻想的で芸術的な映像表現も印象的です。ケミカル・ブラザーズが手掛けた音楽も、映画の世界観をより一層引き立てています。
全体として、単なるアクション映画に終わらない、深く考えさせられる要素も持ち合わせた作品です。