出典:映画.com
【ドライビング・バニー】
詳細
ニュージーランド 2021年
監督:ゲイソン・サヴァット
主演:エッシー・デイヴィス トーマシン・マッケンジー Lively Nili Bridie Sisson Semu Filipo
ストーリー
ある事情から、妹夫婦の家に居候中のバニー。娘とは監視付きの面会交流しかできない。それでも、明るい笑顔と気の利いたトークで車の窓拭きをして必死に働いている。夢は娘の誕生日までに新居へ引っ越し、家族水入らずの生活を再開させること。そんなある日、妹の新しい夫ビーバンが継娘のトーニャに言い寄る光景を目撃。カッとなったバニーはビーバンに立ち向かうも、家を叩き出されてしまう。 「家なし、金なし、仕事なし」運の尽きたバニーは、救い出したトーニャと共に、ルールもモラルも完全無視の“子ども奪還作戦”に突っ走る・・・
出典:映画.com
感想
『ドライビング・バニー』は、一人の女性の「生きる力」と、それが時にぶつかる社会の壁を痛感させられる作品です。主人公のバニーは、決して完璧ではないけれど、誰よりも強い愛情と情熱を秘めています。その不器用で真っ直ぐな姿に、観る側は心を揺さぶられます。
この映画の魅力は、登場人物たちの感情の揺れ動きが非常にリアルに描かれている点です。特に、主人公のバニーが置かれた状況や、彼女が抱える葛藤がひしひしと伝わってきます。それは、単なる「良い人」や「悪い人」では割り切れない、人間らしい複雑な側面を映し出しています。
ユーモラスな場面もありつつ、全体にはどこか切なく、胸に迫るものがあります。社会の厳しい現実や、個人の努力だけではどうにもならない理不尽さも描かれており、観終わった後には深く考えさせられるでしょう。

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