【サリュート7】SF映画

SF・ファンタジー映画
像画出典:Prime video
出典:Prime video

【サリュート7】

詳細

ロシア 2017年
監督:クリム・シペンコ
主演:ルボフ・アクショノーヴァ   イリヤ・アンドリューコフ   ヴラディミール・ヴドヴィチェンコフ   マリア・ミロノーワ   オクサナ・ファンデラ

ストーリー

1985年、ロシアの宇宙ステーション、サリュート7号が突如として制御不能になった。このままでは地球に落下する恐れがあるため、宇宙飛行士をステーションに送り込んで直接修理することが決定。サリュート計画に当初から関わってきた技師ビクトルと退役パイロットのウラジミールが担当に選ばれ現地へと向かう。彼らは無事サリュート7号に到着するが、ステーション内部は氷漬けになっており、全機能が停止していた。

映画『サリュート7』予告編
感想

『サリュート 7』は、単なる宇宙映画の枠を超えた、魂を揺さぶる傑作です。1985年に実際に起きたサリュート7号宇宙ステーションの機能停止事故と、それを救うために決死のミッションに挑んだ宇宙飛行士たちの実話に基づいています。私はこの映画を観て、まず何よりも「人間の力」というものの、底知れぬ可能性と美しさに感動しました。
映画は、宇宙の広大さと静けさ、そしてそこに潜む圧倒的な脅威を、息をのむような美しい映像で描き出します。無音の宇宙空間に浮かぶ、巨大な鉄の塊となったステーション。その姿は、人類の技術の結晶でありながら、同時に極めて脆く、儚い存在であることを象徴しているかのようです。そんな絶望的な状況の中、主人公たちが乗り込んだソユーズT-13号は、まるで暗闇に差し込む一筋の光のようでした。
この映画の魅力は、宇宙空間でのスペクタクルに留まりません。むしろ、その真骨頂は、極限状態に置かれた人間の内面を深く掘り下げている点にあります。主人公である宇宙飛行士たちの葛藤、恐怖、そして何よりも互いを信じ、支え合う友情が、物語の核をなしています。彼らが直面する困難は、単なる技術的な問題ではありません。それは、人間が持つ知恵と勇気が試される、究極のサバイバルでした。

4.0
出典:Prime video

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