【ダーリン】ホラー映画

ホラー映画
像画出典:Prime video
出典:Prime video

【ダーリン】

詳細

アメリカ 2019年
監督:ポリアンナ・マッキントッシュ
主演:ポリアンナ・マッキントッシュ   クーパー・アンドリュース   ノラ=ジェーン・ヌーン   ペイトン・ウィッチ   ブライアン・バット   ローリン・キャニー   ユージニー・ボンデュラント   ローレン・アシュリー・カーター   ジェフ・ポープ   マッケンジー・グラハム   サブリナ・ジェンナリーノ

ストーリー

16歳の野生の少女・ダーリンは、ある目的のため病院にやってきた。言葉も話せず凶暴で不潔なダーリンは、看護師・トニーに保護され修道院に引き渡される。司教は“教会の奇跡”として宣伝になるよう“いい子”へと教育するようジェニファーに命じ…。

映画『ダーリン』予告編
感想

​まず、この映画の根幹をなすのは、”野生”と”文明”の対比です。主人公である野生の少女ダーリンは、言葉も話せず、社会のルールを一切知りません。彼女が修道院に保護され、人として教育されていく過程は、観客にとってある種の「人間性」の再定義を迫ります。果たして、人間らしいとは何なのか? 言葉を操り、規律を守ることが本当に正しいことなのか? ダーリンの無垢な瞳を通して、私たちは改めて自らの常識や価値観を疑うことになるでしょう。
映像表現もまた、この映画の大きな魅力です。時に詩的で、時に残酷なシーンが、観客の感情を揺さぶります。ただ単にグロテスクな描写で恐怖を煽るのではなく、不穏な空気や予期せぬ出来事によって、じわじわと心の奥底に不安を植え付けていきます。特に、ダーリンの心の変化を表現する映像美は圧巻で、彼女の成長と葛藤が視覚的に伝わってきます。
この作品は、過去のシリーズ作品を観ていなくても十分に楽しめますが、もし可能であれば、前作にあたる『ザ・ウーマン』などを鑑賞してから臨むと、より深く作品の世界観を理解できるかもしれません。しかし、本作単体でも、人間の本質、支配と服従、そして「家族」という概念について、深く考えさせられる力を持っています。

3.8
出典:Prime video

コメント

タイトルとURLをコピーしました