出典:映画.com
【事故物件ゾク 恐い間取り】
日本 2025年
監督:中田秀夫
主演:渡辺翔太 畑芽育 山田真歩 じろう 加藤諒 金田昇 諏訪太朗 佐伯日菜子 岡田圭右 増田英彦 中西茂樹 那須晃行 河⾢ミク 松原タニシ 大島てる 田中俊行 亀本ゆず 笹原妃菜 櫂作真帆 森直子 笹原妃栞 正名僕蔵 滝藤賢一 吉田鋼太郎 亀梨和也
タレントになる夢を諦めきれず福岡から上京した桑田ヤヒロは、ひょんなことから「事故物件住みますタレント」として活動することになる。テレビ番組やSNSのネタを求めて「必ず取り憑かれる部屋」「いわくつきの古旅館」「降霊するシェアハウス」といった事故物件を転々とし、それぞれの物件に隠された謎に迫っていくヤヒロだったが、優しい性格で誰よりも取り憑かれやすい体質の彼に怪奇現象が次々と降りかかる。やがてヤヒロはある事故物件で想像を絶する恐怖に直面し、衝撃の真実を突き止める。
映画『事故物件ゾク 恐い間取り』は、前作に引き続き、芸人さんが実際に事故物件を転々とするという設定がユニークな作品です。
純粋なホラー作品として、絶叫するほどの恐怖を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。なぜなら、本作は単に幽霊が出てくる「怖さ」だけでなく、物語が進むにつれてミステリー要素や人間ドラマの側面が色濃くなるからです。物件ごとの怪奇現象はありますが、全体を通してはホラーが苦手な方でも比較的観やすいバランスになっています。
主人公が「優しい」という設定が物語の鍵となり、それが事故物件に住み続ける理由や、遭遇する現象、そしてラストの展開に深く関わってきます。事故物件の裏に隠された人々の想いや家族愛といったテーマが描かれており、終盤には単なる恐怖で終わらない、意外な感動や温かさを感じるかもしれません。
主演の俳優さんが演じる、どこか頼りなくも誠実な主人公のキャラクターが、観客に安心感を与え、物語に入り込みやすくしています。また、共演の女優さんの存在感が際立っており、その透明感や演技力が物語を支えています。
物件を転々とする前半は、テンポが良く、奇妙な現象の連続に引き込まれますが、後半は展開の方向性が変わり、賛否が分かれる部分かもしれません。

出典:映画.com





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