出典:Prime video
【ペナルティループ】
詳細
日本 2024年
監督:荒木伸二
主演:若葉竜也 伊勢谷友介 山下リオ ジン・デヨン
ストーリー
「おはようございます。6月6日、月曜日。晴れ。今日の花はアイリス。花言葉は”希望”です」——岩森淳が朝6時に目覚めると、時計からいつもの声が聞こえてくる。岩森は身支度をして家を出て、最愛の恋人・砂原唯を殺めた溝口登を殺害し、疲労困憊で眠りにつく。翌朝目覚めると周囲の様子は昨日のままで、溝口もなぜか生きている。そしてまた今日も、岩森は復讐を繰り返していく。
感想
最愛の恋人を殺された主人公が、ついに犯人への復讐を完遂した…と思いきや、時間が元に戻り、犯人が生き返ってしまう、という強烈な設定から始まります。同じ一日、同じ殺人を繰り返す中で、復讐という行為が持つ意味や、主人公の心境がどう変化していくのかが、深く、生々しく描かれます。
ループの仕組みや背景に関する詳細な説明は意図的に控えめです。「何が現実で、何が罰なのか?」といった謎めいた不条理さが、観客を主人公の絶望的な状況に引き込みます。
主演の若葉竜也さんが、繰り返される復讐によって徐々に精神を削られていく主人公の疲弊と狂気を、セリフに頼らず、その表情と眼差しで表現しています。彼の演技だけでも一見の価値があります。
凄惨な復讐劇でありながら、同じ状況の反復から生まれる乾いたユーモアや、犯人との奇妙な関係性など、独特のトーンが作品全体を支配しています。

出典:Prime video





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