【コヴェナント/約束の救出】アクション・戦争映画

アクション映画
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出典:映画.com

【コヴェナント/約束の救出】

詳細

イギリス/スペイン 2023年
監督:ガイ・リッチー
主演:ジェイク・ギレンホール   ダール・サリム   アントニー・スター   アレクサンダー・ルドウィグ   ボビー・スコフィールド   エミリー・ビーチャム   ジョニー・リー・ミラー   Reza Diako   Christian Ochoa Lavernia   ジェイソン・ウォン   スウェン・テメル

ストーリー

2018年、アフガニスタン。タリバンの武器や爆弾の隠し場所を探す部隊を率いる米軍曹長ジョン・キンリーは、優秀なアフガン人通訳アーメッドを雇う。キンリーの部隊はタリバンの爆発物製造工場を突き止めるが、大量の兵を送り込まれキンリーとアーメッド以外は全滅してしまう。キンリーも瀕死の重傷を負ったもののアーメッドに救出され、アメリカで待つ家族のもとへ無事帰還を果たす。しかし自分を助けたためにアーメッドがタリバンに狙われていることを知ったキンリーは、彼を救うため再びアフガニスタンへ向かう。

映画『コヴェナント/約束の救出』予告篇
感想

ガイ・リッチー監督とジェイク・ギレンホールがタッグを組んだ『コヴェナント/約束の救出』は、近年の戦争映画の中でも「語り口の誠実さ」と「凄まじい緊迫感」において、群を抜いた傑作です。
多くの映画ファンにとって、ガイ・リッチーといえば『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』のような、軽妙なセリフ回しやトリッキーな編集、そしてどこかファッショナブルな群像劇を連想させるはずです。
しかし、本作において彼はその「武器」をあえて封印しました
無駄な装飾を削ぎ落とし、ただひたすらに「二人の男の運命」を直球で描き切る。その演出スタイルは、まるで過酷な戦場を生き抜く兵士のように無骨で、力強いものです。監督が自身のトレードマークを捨ててまで守りたかった「物語の純度」が、画面の端々から伝わってきます。
特に素晴らしいのは、後半の展開です。安全な場所に戻りながらも、心だけが戦地に取り残されている主人公の苦悩を、ジェイク・ギレンホールが「静かな狂気」を孕んだ演技で体現しています。観客は彼と共に、言葉にできないほどの「心理的な喉の渇き」を共有することになります。
本作のもう一人の主人公、通訳者アーメッドを演じたダール・サリムの存在感は圧倒的です。
彼は単なる「協力者」としてではなく、独自の矜持と家族への愛、そして冷徹なまでの判断力を備えた一人のプロフェッショナルとして描かれています。
米軍兵士と現地通訳者。異なる文化、異なる目的を持ちながらも、極限状態において「言葉以上の何か」で繋がっていく二人の沈黙には、どんな美辞麗句よりも深い信頼が宿っています。彼らの関係性が「友情」という安易な言葉ではなく、「コヴェナント(聖約)」という重い言葉で表現されている理由が、映画を観進めるうちに痛いほど理解できるようになります。

4.3
出典:映画.com

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