【MAMA】ホラー映画

ホラー映画
画像出典:Prime video
出典:映画.com

【MAMA】

詳細

カナダ/スペイン 2013年
監督:アンディ・ムスキエティ
主演:ジェシカ・チャステイン   ニコライ・コスター=ワルドー   ミーガン・シャルパンティエ   イザベル・ネリッセ   ダニエル・カッシュ   ハビエル・ボテット   ジェーン・モファット   モーガン・マガリー   デヴィッド・フォックス   レイ・カナート

ストーリー

精神を病んだジェフリーは、妻と2人の共同経営者を殺害。さらに、森の小屋で幼い2人の娘まで手にかけようとするが、そこに潜む何者かに彼自身が消されてしまう。5年後、姉妹を発見したジェフリーの弟・ルーカスは、恋人・アナベルと4人で暮らし始めるが…。

映画『MAMA』予告編
感想

​製作総指揮にギレルモ・デル・トロが名を連ねていることからも分かる通り、単なるジャンプスケアのホラーに留まらない、非常に幻想的でどこか哀しい「ダークファンタジー」としての側面が強い作品です。
この映画の最大の魅力は、タイトルにもなっている「MAMA」という存在の造形と演出です。
ホラー映画において、幽霊や怪物の正体がはっきり見えてしまうと怖さが半減することが多いですが、本作はその逆を行きます。
「怖い」のは確かなのですが、物語が進むにつれてその姿にどこか「執着」や「孤独」を感じさせる、非常にエモーショナルな造形になっています。
物語は、森の中の小屋で5年間、野生児のように生き延びた幼い姉妹を保護するところから始まります。この姉妹を演じる子役たちの演技が、本作のリアリティを支えています。
文明社会に戻ってきた彼女たちが、床を四足歩行で走り回ったり、壁に向かって楽しげに話しかけたりする姿は、ホラー的な不気味さを超えて、「彼女たちにしか見えない世界」が確実にそこにあることを観客に確信させます。
特に、主演のジェシカ・チャステインが、これまでの彼女のイメージを覆すような「パンクロッカーで子供嫌いな女性」を演じているのが新鮮です。彼女が戸惑いながらも姉妹と向き合おうとする過程は、本作のもう一つのメインストーリーと言えるでしょう。
ラストシーンに向けて加速していく幻想的な展開は、従来のホラー映画の枠に収まりきらない、深い余韻を残してくれます。
『MAMA』は、単に「幽霊が出てきて怖い」だけの映画ではありません。
失われたものへの執着、愛の形、そして「家族とは何か」を問いかける、非常に叙情的で切ない物語です。ホラーが苦手な人でも、デル・トロ作品のような「異形への愛」を感じる作風が好きなら、きっと心に残る1本になるはずです。

3.8
出典:映画.com

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