【バッシング】ドラマ映画

ヒューマンドラマ映画
画像出典:Prime video
出典:映画.com

【バッシング】

詳細

日本 2005年
監督:小林政広
主演:占部房子   田中隆三   香川照之   大塚寧々   加藤隆之   本多菊次朗   板橋和士

ストーリー

高井有子(占部房子)は戦禍が及ぶ中東でボランティア活動中に人質となった。その後日本に無事帰国するも、彼女を待ち受けていたのは世間からの激しいバッシングであった。それらはささやかな生活を送る両親にまでも及び、家族は崩壊寸前。バイト先もクビに恋人にも非難され、孤独を極め居場所を失った有子は新たな決意をする…。

映画『バッシング』予告編
感想

映画『バッシング』は、現実の理不尽さと集団心理の恐ろしさを淡々と、しかし鋭利に描き出した衝撃作です。
本作の最大の特徴は、劇的な音楽や演出を排した徹底的なリアリズムにあります。中東で人質となり、解放されて帰国した主人公を待っていたのは、祝福ではなく「自己責任」という名の容赦ないバッシングでした。カメラが捉えるのは、彼女の日常に音もなく侵入してくる嫌がらせの電話や、街中の冷ややかな視線です。この静かな描写が、観客に逃げ場のない息苦しさを体感させます。
観る者は、次第に「誰が本当の加害者なのか」という問いに直面します。匿名の攻撃者たちだけでなく、彼女を守るべき家族や社会全体が、無意識のうちに彼女を追い詰めていく様は、現代のSNS社会にも通じる普遍的な恐怖を浮き彫りにしています。主人公の表情が徐々に生気を失っていく過程は、言葉以上の説得力を持って「社会的な死」を表現しています。

4.0
出典:映画.com

コメント

タイトルとURLをコピーしました