【サブスタンス】ホラー映画

ホラー映画
像画出典:Prime video
出典:Prime video

【サブスタンス】

詳細

イギリス/フランス 2025年
監督:コラリー・ファルジャ
主演:デミ・ムーア   マーガレット・クアリー   デニス・クエイド   Hugo Diego Garcia   ジョゼフ・バルデラマ

ストーリー

50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベスは、容姿の衰えによって仕事が減っていくことを気に病み、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、「サブスタンス」という違法薬品に手を出すことに。薬品を注射するやいなやエリザベスの背が破け、「スー」という若い自分が現れる。若さと美貌に加え、これまでのエリザベスの経験を持つスーは、いわばエリザベスの上位互換とも言える存在で、たちまちスターダムを駆け上がっていく。エリザベスとスーには、「1週間ごとに入れ替わらなければならない」という絶対的なルールがあったが、スーが次第にルールを破りはじめ……。

映画『サブスタンス』予告編
感想

映画『サブスタンス』は、「若さへの渇望」がもたらす極限の恐怖を、鮮烈な色彩と徹底的なボディホラーで描き出した衝撃作です。
本作の最大の特徴は、若返りの代償として生じる「自分自身との断絶」にあります。デミ・ムーア演じる主人公が、新しく生まれた完璧な自分(マーガレット・クアリー)を鏡越しに見つめる視線には、羨望と強烈な自己嫌悪が混在しています。これは単なるホラーを超えた、現代社会のルッキズムに対する強烈な告発です。
コラリー・ファルジャ監督による演出は、観客の生理的嫌悪感を極限まで逆なでします。
皮膚の質感、咀嚼音、注射針が肉を貫く瞬間。これらが執拗なまでの超高画質で映し出され、観る者の神経を削ります。
無機質な廊下の白と、鮮やかな黄色のコートや赤い血。このコントラストが、物語の異様さを際立たせています。
​物語は後半、誰もが予想だにしない方向へと暴走します。「美」への執着が制御不能になったとき、肉体はどう崩壊し、精神はどう狂っていくのか。ラストに向けて加速するカオスは、もはや悲劇を通り越して、ある種の崇高な芸術性すら感じさせます。
この映画は、鑑賞後に「自分の体」を愛おしく、あるいは疎ましく感じさせる、まさに「観る劇薬」です。

4.3
出典:Prime video

コメント

タイトルとURLをコピーしました